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天然100%ヘナで染めるという選択肢

天然100%ヘナで染めるという選択肢

白髪染めといえば一般的にはカラー剤をイメージする方が多いですが、もうひとつの選択肢として「天然100%ヘナ」があります。

ヘナは化学染料やブリーチ剤を含まないため黒髪を明るくすることはできません染まるのは白髪部分で、オレンジ色に発色するのが特徴です。その色を落ち着かせるためには「インディゴ」という植物を併用し、自然な黒やブラウンに仕上げていきます。

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ただし「ヘナ」と名がついている商品がすべて天然とは限りません。市販品や美容室でも発色を安定させるために化学染料が配合されている藻を使用している場合が多いです。40分程度で黒や赤に濃く染まるものは、ほぼ化学染料入りと考えてよいでしょう。

当店で扱うのは、化学染料を一切含まない天然100%ヘナ。発色が安定するまで時間がかかったり、黒くする場合やブラウンにする場合は2回染めが必要なこともありますが、その分頭皮や髪への負担がなく、続けるほどに健やかな髪へと導いてくれます。

ヘナに変えたお客様を見ていると、ほとんどのお客様が半年以内に生え際に産毛が生えてきたという状態が確認できています。これはヘアカラーによる頭皮のダメージによる脱毛が原因だったと考えられます。

初回は「ヘナショック」と呼ばれる一時的なきしみを感じることもありますが、2回・3回と重ねることで艶・手触りが改善し、抜け毛の予防にもつながる方が多いです。

ヘナは「白髪を隠すためのカラー」ではなく、「髪と地肌を育むハーブ」として向き合うもの。

自然のリズムに合わせて、ゆっくりと髪を整えていく。そんな考え方が大切です。

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